バリューベースプライシング(Value-Based Pricing)
コストや競合価格ではなく、買い手の知覚価値(支払意欲 = WTP)から価格を逆算する手法。コスト積み上げ型(cost-plus pricing)とは発想が逆で、「顧客はこの製品に最大いくら払えるか」を起点にする。Simon-Kucher・McKinsey などの戦略コンサルがリーン・スタートアップ以降の SaaS 業界で普及を主導した。
Thaler の transaction utility 理論に立脚し、顧客が感じる「お得感」を保ちながら、企業は価格を WTP の上限に近づける設計を目指す。日本市場では「値上げ=悪」という慣習との衝突が多く、価値言語化の技術が普及の障壁になっている。